かころぐ

旅行記録と日記と漫画の感想。ネタバレもあります。

金輪島(広島県広島市南区)2022.6

 2022年6月19日。年に3回の日本漢字能力検定協会へのお布施も終わり(1級99/200、100点の壁すら遠い……)、時間も余っていたので今まで行ったことなかった金輪島(かなわじま)に行ってみました。

 会場から広電5号線に乗り、海岸通停留所で下車します。松山行きや江田島行きのフェリーは終点の広島港停留所が最寄り(広島港宇品旅客ターミナル)ですが、金輪島行きの船が発着するのは海岸通り電停が最寄りの市営桟橋です。

 

広島市営桟橋の入口

広島市営桟橋の建物内

広島市営桟橋

 さすがに宇品旅客ターミナルに比べると見劣りはしますが、自販機も数台あるしベンチもあったりとなかなか充実しています。そして桟橋の桟が旧字体なのもグッドです。キオスクも見えますがいまは営業しているのでしょうか?市営桟橋からは今回の金輪島のほか似島への船も出ており、待っていた方たちは全員似島行きの船に乗り込んでいきました。つまり、金輪島行きの船に乗ったのは私一人でした。

「かなわ丸」外観(広島市営桟橋

「かなわ丸」船内

 船は1日11?往復。金輪島まではおよそ10分の短い船旅です。(元宇品のグランドプリンスホテル広島寄港便はもう少し時間がかかります)

 金輪島に到着すると船とか工場とかが真っ先に目につきますが、それもそのはずで島内には造船所(株式会社新来島宇品どっく)が居を構えています。工場見学したい気持ちもありますが、敷地内は関係者内立ち入り禁止なのでくれぐれも立ち入ることの内容にしましょう。金輪島桟橋の両側に工場が構えられており、桟橋から島内へ向かう道の両端は工場の敷地扱いなのでここも立ち入り禁止です。「このはしわたるべからず」といった形ですね。(中央は渡れるので問題ありません)

 

金輪島桟橋から撮影 「新来島宇品どっく」のアピールがつよい

桟橋から島内へ オレンジの線より外側は工場の敷地

桟橋からちょっと島内に入ったところ

 さて、島内では工場敷地を避けるように進む必要があります。桟橋から左側は工場の敷地なので、右に進みます。「金輪島」の文字を島内で見かけたのはこのトンネルと桟橋すぐの注意喚起くらいしか記憶にないですね……

金輪島トンネル 島の東西を結びます


 

島の各地にみられる防空壕跡 立ち入り禁止です

金輪島唯一の商店

 島のあちこちに防空壕の跡を見ることができますが、崩壊のおそれがあるため立ち入り禁止です。そして金輪島には商店があります。市の散策ガイドにも「金輪島唯一の商店」の記載があって驚きました。残念ながら訪問時にはやっていませんでした……日曜日だから?

 

金輪島北側から臨む宇品市街

 島の北側の海岸からは、左には元宇品、正面には宇品の工場群、右には宇品大橋や広島大橋を眺めることができます。風光明媚とはちょっと気質が違いますが、何の障害物もなくこれらの景色を見られるのは金輪島くらいではないでしょうか。だいぶ無機質チックな景色ではありますが、私は好きです。

 この島の北の道をずっと歩くと、「The Island」というアウトドア・グランピング施設があります。訪問当時には全く知らなかったので、テントとか途中で見えてびっくり……でも、船で10分でアウトドアを楽しめるとなると環境としてはとても良いのかもしれません。楽しそう。

島の西側から見た元宇品

 さて、引き返して金輪島トンネルを進み、島の西側に出ます。島の西側と、グランドプリンスホテル広島のある元宇品は目と鼻の先なので、島から容易に元宇品を眺めることができます。グランドプリンスホテル広島の存在感が強すぎる。

 そんなこんなで島を散策していたら次の船の時間になってしまったので帰途につきます。ちょっと特殊な島ではありますが、散策するのにはとても楽しい島でした。広島市街地からも1時間かからない利便性の良さもいいですね。楽しい島を見つけられてよかったです。

金輪島桟橋と「かなわ丸」 造船所のクレーンが素敵