
夏になりました。夏休みの時期です。
うちの職場は夏休みを任意の期間で取得できるため、例年どおり気候の比較的安定している7月末~8月頭に九州ツーリングということで、7/31から8/7にかけて7泊8日で鹿児島、島原、五島に行くことで調整していました。
そのようななか、金曜日から夏休み!というところになって仕事が無限に降ってきてパンクし、夏休みどころではなくなってしまいました。
仕事を放っておいて夏休みにいくわけにもいかないので、あえなく月末に延期することにしましたが、それで済ませるのも癪ですし、もともと鹿児島で大学時代の先輩と会うことにしていてその予定だけはなんとかしたかったので、鹿児島ではなく佐伯で先輩とお会いすることにして土日はなんとか大分ツーリングすることにしました。
本当は土日も出勤した方がよかったのですが、これだけは死守しました。譲れない一線です。
1.高知→佐賀関
本来でしたら朝一の便で三崎港に向かうわけですが、前日も21時まで残っていましたし、7時30分のフェリーに乗るには朝3時に高知を出なくてはいけません。それはさすがに無理です。
今回はノープランなので、とりあえず11時30分のフェリーに乗ることにしました。また、いつもなら国道197号で梼原経由で大洲に向かいますが、何度も走ったことがあるので往路は久万から内子まで国道380号、379号で向かうことにしました。

仁淀川町大崎にある案内標識です。(旧)池川と旧町名との二段表記をしているのはどうやら四国独特の表記のようで、最近は「○○市街」とあわせてこのような表記を探して集めています。
関西コミティアに当選してたらその本を出せたらいいなー、と思いつつ、現在鋭意作成中です。

これも、目を凝らすと「新田」の下にうっすらと「(旧)東津野」の文字が浮かび上がります。つまり、「東津野」に「新田(旧)東津野」を上書きしてさらにその上に「(旧)東津野」を無地で消したということになります。
いかにも奇妙な話ですが、ここだけでなく「長沢」についても「(旧)本川」、「上八川」についても「(旧)吾北」が以前表記されていたと思われる不自然なスペースのある標識を、特に国道439号中心に目にします。「(旧)池川」とかはそのままだしわざわざ消さないでも……とは思いますが、その理由が気になるところです。

久万からは国道380号に入ります。内子町に入ってしばらくはこのようなガードレールもなかったり離合も難しかったりとわくわくする道が続きます。とはいえ、交通量はそこそこあるのでちょっと怖さもありはします。

小田の道の駅で休憩したから内子の街中に入ります。ここまで来たらあとは快走路ですね。

内子から大洲までは国道56号をひた走ります。松山道のこの区間は無料区間なのですが、自動車専用道路であることには変わりないのでちみちみと下道を走っていくしかありません。大洲市内はやはり結構交通量があって渋滞気味ですね、やっぱりよほどのことがない限りは大洲まで197号で行った方がよさそうです。

大洲からは国道197号をひた走り、三崎港に到着!思ったより早く着いたので一本前のフェリーに乗ることができました。
それにしても、左折佐田岬灯台の文字がまぶしい……実はまだ行ったことないんですよね、佐田岬。早いうちに行かねばなあ、とは思っているのですが、いつ行けることやら。


九四フェリーは毎回乗ったら雑魚寝エリアで寝ているので、デッキに出たことほとんどなかったんですよね。デッキにおにぎりがあること知らなかった……けどあるのは嬉しい!素敵!
2.佐賀関
佐賀関に到着です!今回は夕方に佐伯にいればいい以外はノープランなので、フェリーには乗れど地味に行ったことのなかった佐賀関をぶらぶらします。まずは関崎灯台へ。
県道ではあるものの道幅が狭く、まさに険道と言ってふさわしい道路です。ぱっと地図で見た限りは大きなカーブの連続とかもないし甘く見ていたのですが、現地に行かないとわからないものはやっぱりありますね。

関崎の駐車場からちょっと先に入った光景です。離合困難、大型車通行不能とわくわくするワードばかり書かれていますが、とりあえずは灯台に向かいます。
8月1日ということで夏真っ盛り、灯台までも高々数百メートルとはいえめちゃくちゃ汗はかくしでなかなか大変です。

着いた!もう汗が止まりませんが、やっぱり灯台に到着すると達成感がありますね。
さて、再び県道635号を進み臼杵方面に向かいます。海沿いの佐賀関町とは思えないような険しい区間もありびっくりしますが、これも険道の醍醐味かもしれません。


途中関あじ関さば館でお昼にします。大分といったらやっぱりりゅうきゅう丼!
そして佐賀関産という甘夏ソフトをいただきます。これが大当たりで、甘夏のほろ苦さもありめちゃくちゃ美味しい……!ジャムもいい仕事をしています。わたしの中のおすすめソフトクリームでも間違いなく五本の指に入ります。九四フェリーを使う際は往復どちらかで寄ってでも食べたいところです。
3.佐賀関→佐伯


国道217号を南下して佐伯に向かいます。横目に豊後水道を眺めながらツーリング……というロケーションがたまりません。

九州ではたまに見かけるダブルヘキサ
県道の名称はともかく、同じ場所に立っているのだから「臼杵市祇園西区」は片方だけでいい気がする……でも、自然体でダブルで立っているのは嬉しいですね。

以前保戸島に行った時は津久見からそのまま大分市方面に折り返したので、カブくん的には初めての佐伯市です。佐伯市もここから宮崎県境まで佐伯市だから広いですね……
保戸島もまた行きたいところですが、あそこはバイクを持ち込めないし鉄道旅行しながらとかでもいいですねえ。あれも3年半前ですか、時間が経つのがはやすぎる。
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突き当りが海というめちゃくちゃ好きなロケーション。



ここで今回見かけた「市街」をご紹介。今まで見かけたのを含めても「○○市街」で英語表記が「Central ○○」が一般的っぽそうですね。やっぱり全国基本的にこれが一般的で四国が特殊な発展を遂げているというのはありそうです。
高速は道路名表記でないものは「○○I.C」、英語表記が左詰めで「○○」が標準表記といったところでしょうか。左詰めなのが特徴的ですね。
それにしても、「大分 佐伯 津久見 臼杵市街」の4地名併記が圧巻です。4地名の併記は九州以外ではなかなか見ないかもしれません。
4.大入島へ
佐伯からは対岸にある大入島に渡ります。周囲16kmほどあるやや大きい島で、バイクがあると嬉しい大きさです。郵便局もありますが、もちろん今日はやっていません。
今日きっちり巡って次回郵便局巡りに徹することにしましょう。

フェリーは1時間間隔、原付込みで片道500円と九州の中でもかなり手軽に渡れる離島です。待合所内も冷房完備で快適に時間を過ごせるのが嬉しいポイント。

第八大入島号に乗って佐伯からおよそ7分で大入島に到着します。港にはなんと青看板がお出迎えしてくれます。
離島で青看板見ることができるだけでもうれしいのに、がっつり集落名を網羅しているのが素晴らしいポイントです。全部初見の地名なのが旅情をくすぐられる……

「大入島へようこそ!」の観光案内も含めて、ぜひとも写真を撮ってくれと言わんばかりのセットです。最高すぎる。個人的には「日向泊」と「荒網代」が好きですね。
これを船から降りて真正面にあるというのは……素晴らしいとしか言いようがありません。ありがとうございます。



途中、久保地区の大入島食彩館に立ち寄ります。大入島の物産館みたいな感じですね。そしてソフトクリームを購入。あの駒田華子さんもソフトクリームはライダーの主食と言っていましたが、わたしも同感です。
ここでは食事も摂れるほか、宿泊施設もあるみたいで大入島の観光の核となるスポットみたいです。久保地区には島内唯一の郵便局もあります。今回利用した石間港から距離はありますが、久保地区までの海上タクシー等もあるようなので徒歩での観光ならそちらの利用の方がいいのかも。
離島での食事スポットは貴重なので、ありがたい限りです。

離島巡りあるある、島の名前に反応しがち。トンネルとかは典型的な例ですね。

道も狭い箇所もありますが、2車線確保されているところも多く総じて走りやすい印象です。
また、島内は無料の市営バスも運行しているようで、何度かすれ違いました。離島の海辺の道路を走る市営バス、素敵です。こういうのに乗ってみたさもありますねえ……

大入島の特徴としては、電柱に大きく集落の名前が記載されていることが挙げられると思います。「日向泊」の文字が大きく記されているのは、個人的にかなり嬉しいポイント。どこもやってほしいなあ、ともあるのですが、普段なら広告欄でしょうし、離島で広告を貼るなら、といったところでしょうかね。

大入島地味に気になるポイント、素掘りのトンネルです。奥の方は舗装されていますが、手前側は素掘りとなっています。開通当初のそのままとかそういう感じなんですかね、なかなか見られるものではないですが、味がありますしいいものを見ました。


のんびり走りつつ、およそ1時間くらいで島を一周できます。見るだけなら40分くらいかな。ご飯食べたりするのでなければ、大入島到着後次の次の折り返しのフェリーに乗るのがちょうどいい時間なのではないかと思います。
それにしても荒網代、いい地名です。地名から場所がありありと想像できるのはいい地名の証拠……

港でフェリーを待っていたら、「臨時便出すから乗るなら乗っていいですよ!」とのこと。もちろんホームページ等に掲載があるわけでも港に掲載があるわけでもなく、はて……?と思っていたら、佐伯では救急車が待機していました。
なるほど、大入島に救急車両がいないから通報時は佐伯から呼ぶスタイルで、その場合は臨時便を出すスタイルなんですね。こういう現場は初めて見ましたが、緊急時のために融通利かせるのは素晴らしいの一言です。本当は大入島に一台置ければいいんでしょうけど、できることできないことはありますからね。
5.佐伯市街
佐伯に到着後、浅海井にあるお店に向かいます。
途中宿毛フェリーの遺構がありびっくり。確かに宿毛の片島港にも遺構はありましたが、手つかずのままなので外側だけ見るとあたかもまだ運航しているように見えるんですよね。
とはいえ、わたしとしても毎回八幡浜や三崎まで行くのも大変なので、なんとか復活してほしいですが、難しいだろうな……
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塩湯さんで刺身定食をいただきました。もちろん美味しいけど盛沢山なのがすごい……!しかもお安いという。ここまですごいお店は早々見ません。また佐伯に来たときは行きたいお店です。
先輩とは3年ぶりにお会いしました。あのときは小さかった息子さんも今は元気に動き回ってるし、子どもの成長はとても早いもの……お土産も喜んでいただけてよかったよかった。
本当は去年の夏に霧島でお会いする予定だったのですが、台風でJRが止まって先輩が行けなくなりご破算になってしまったので本当に久々の再開でした。
その後また佐伯市内でお子さんを寝かしつけた先輩と2時間ほど標識や酷道険道トークをしながら一杯飲んでいました。ここまで趣味の合致する方も早々いないので、小さい大学で知り合えたのは本当に奇跡といっていいかもしれません。
再会を約束して解散し、それぞれのホテルに戻りました。また道路トークをしたいものです。
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6.国道388号
翌日。
先輩との道路トークの中で、「国道388号はなかなかいい道だから加古くんも行くといいよ!」と、佐伯から延岡までの国道388号を熱烈推薦されました。
こちらとしては昼過ぎに佐賀関に着ければなんでもいいですし、沈堕の滝と長湯温泉に行ければいいかなーとは思ってはいましたが、ナビで見てみると国道388号を走って延岡まで行っても問題はなさそうに見えます。国道九四フェリーは予約している便に乗り遅れても後続の便に空きがあれば乗れるシステムになっているので、もし乗り遅れても何とかなるでしょう。というわけで、出発です。

蒲江の朝です。超逆光ですが、こればかりは仕方ありません。

「蒲江町役場」と合併前のまま残っている案内標識もありました。これも「佐伯市蒲江振興局」とかになっていそうなものですが、そのままなのはレア感があります。

「佐伯市/蒲江竹野浦河内浦」ではなく、「佐伯市蒲江/竹野浦河内浦」なのが特徴的です。佐伯市蒲江(大字)竹野浦河内浦なのでこちらの方が分かりやすいのも事実ではありますが。


先輩が絶賛していた案内標識です。国道388号をそのまま進んでも延岡には行くのですが、いかんせん道が終わりすぎていて「延岡」とも書かれておらず離合困難とのみ書かれています。また、右折に破線にというのがほかには見ない表記だと思います。細線とかはたまに見ますが。
延岡に行くなら直進しろ、右折するなら覚悟はあるんだな?といった声が聞こえてくるようです。


これは……!噂通りの道です。なんか舗装もボロボロなのが酷道感を出していてそそります。もちろんガードレールなんてものはありません。
迂回路がない場合は酷道だろうがそこそこ交通量があることもありますが、ここは無料の東九州道もあり県道もありなので、一般の人が走る理由がありません。現に一台ともすれ違いませんでした。これは雰囲気があってなかなかいい酷道です。

県境!改めての大型車通行困難の標識が素敵です。そしてわざわざおにぎりも横に立ててくれているやさしさ……大分県は標識マニアに優しい県なのかもしれません。
「幅員狭小」ではなく「巾員極狭」と「極」の字を使っているのが個人的な好きポイントです。「狭小」なんて甘っちょろい道路じゃないよ、極狭だよと伝えてくるようです。

宮崎県側です!おにぎりの地名が「県境」なのが素晴らしい!地名で「境」とかいうパターンはありますが、そのまま「県境」と書かれているのは初めて見ました。
ここから宮崎県側は途中からガードレールも整備され幅員も広くなり、それなりに走りやすかったです。やっぱり大分県側、ってことなんでしょうね。まあ誰も通らないし今更道路工事してもというところはありますが……
7.沈堕の滝・長湯温泉

国道10号に戻ってきました。今度こそ沈堕の滝に向かいます。

「佐伯市宇目/重岡」。ここもさっきの蒲江と同じですね。
それにしても、元は鉄オタだったので、宇目というよりも重岡の方が頭に入ってきてしまうという……仕方のないことではあります。

地名が豊後大野市大野町沈堕は格好良すぎるでしょう。



沈堕の滝!
うおー!!来れて良かったー!!!天気が良くて最高!めっちゃ暑いけど!!
13条の滝がお見事です。沈堕発電所跡といい、まだ遺構が残っていてよかった……以前SNSで見かけてひとめぼれして、行きたかったんですよね。
なんといってもやっぱり滝が圧巻の一言で、間近で見ると迫力に圧倒されます。来て良かったです、ほんと。

さて、次に竹田市にある長湯温泉に向かいます。
長湯温泉は旧直入町だったんですね。九州は平成の大合併前の市町村単位では全然知らないので勉強になります。実際に行けば覚えますからね、これはわたしは本気で思っています。

「直入4km/竹田・久住」
これ、本来は遠い地名の方が上になるはずなので、上下逆では……?こういうミス標識を探すのも、標識を撮る醍醐味の一つでしょう。

そして長湯温泉にやってきました!道の駅にも日本一の炭酸泉とあるように、炭酸泉で有名な温泉です。小さいながらも温泉街が形成されており、近くには芹川も流れており風情もあります。やっぱり温泉街には川ですよ、川!


旅館もあるのがいいですね……ぜひとも泊まりに行きたい。

今回は芹川の畔にある御前湯に入浴します。入浴料は700円です。
これは……いい!これまで入った温泉の中でも、下呂温泉祖谷温泉に並ぶすばらしさでした。炭酸泉ですが泡だっていないのもいいし、露天がかなりぬるめで川を眺めながらずっと浸かっていられます。一時間だって余裕では入れてしまう心地よさです。
内湯で温まり、露天でぼーっと過ごすを繰り返す、温泉を楽しむ極致みたいな感じがします。ここまで自分の肌に合う温泉はなかなか出会いません。
ここはまた月末に行くときにも再訪しようと思います。それくらいまでに素晴らしい温泉でした。人も多すぎないのがありがたい……

最後に温泉糖ソフトをいただいてから佐賀関に向かいます。長湯温泉、お湯もだし温泉街も最高だったので、これは九州に来たらリピートしたいスポットです。
とりあえず月末にも行きます。
8.佐賀関再び

さて、長湯温泉を後にして佐賀関に向かいます。大分市街から1時間強と考えると、なかなかいい立地なのかもしれない……別府が強すぎるけど。

「大分市街」「Central Oita」
やっぱりこうなんですねえ。

高速の案内はこういう上下線別の案内がわたしの好みです。それにしても、大分市内は高速道路のインターチェンジが多くてうらやましいです。高知道もみづきのあたりに「高知みづきSIC」でも作りませんか?知寄町の渋滞が毎回大変なので……


最後に佐賀関でお昼にお寿司を食べて、港で涼かぜソフトを食べて四国に戻ります!
お寿司は白身のイサキがかなりグッド!これにお吸い物に小さな天ぷらで1,650円なら全然ありでしょう!日中に佐賀関から帰るときはぜひともまた使いたいと思います。
急遽な大分ツーリングとなりましたが、甘夏ソフト、長湯温泉、佐賀関の寿司とわたし好みがいろいろ見つかり先輩にもお会いできてとても満足度が高いツーリングとなりました。行って良かった!
月末もまた九州に行くので、そのことも記事にしようと思います。それでは!