かころぐ

旅行記録と日記と漫画の感想。ネタバレもあります。

フェリーとしま2乗船記

 

 夏休みを使って薩南諸島島巡りをしています。

 まずは諏訪之瀬島に行ってきました。その前に奄美大島の名瀬港からフェリーとしま2に乗ったので、その乗船録です。

 

 ちなみに6年半前にフェリーとしまの最終航海に乗って鹿児島から悪石島を訪問しており、その時以来の十島村です。そのときの乗船録も(記憶の端から手繰り寄せてですが)書いているのでよろしければ。

 

kakoyuu.hatenablog.com

 

 フェリーとしま2を運行する十島村のホームページには、名瀬港から乗船する人は名瀬港代理店で前日の16:30までに乗船券を購入するか、当日1:00〜1:50に船内の案内所で買うようにあります。とはいえ、わたしは仕事の都合上どんなに頑張っても伊丹空港15:05発の飛行機にしか乗れないので、名瀬市街地に着くのは最速で前日の18時、代理店での購入は間に合いません。とはいえ、当日の1:00まで待つのも大変です。

 名瀬の代理店に事前に電話で聞いてみたところ、「18時〜21時の乗船時刻中でも、船内の案内所で購入できる」とのことでした。これは助かります。

 

 フェリーとしま2は、鹿児島や那覇を結ぶフェリーが発着する名瀬新港ではなく、東に2kmくらいある佐大熊岸壁から発着します。名瀬の町中でご飯を食べてから、バスで佐大熊に向かいます。最寄りのバス停は「佐大熊団地」です。

 ちなみに晩ご飯は伊津部の「めしや脇田丸」で食べたのですが、これで1200円は安くないですか!?しかもとても美味しい。



 

 電話で聞いたものの、あまりネットで調べても情報が見当たらず不安でした。

 岸壁に向かうと……おお、本当だ、フェリーが止まってるしタラップが掛けられている!

 スクラップにされた車が横でたくさん積まれているのがシュールな風景ではありますが、とりあえずは乗船できそうです。

 

スクラップにされた車たち…

 1階に登ると案内所があります。乗船券をまだ買ってない旨を伝えると、乗船名簿を記入してくださいとのこと。乗れそう、良かった……

 自分の情報を記入し、諏訪之瀬島までの乗船券を購入します。雑魚寝(2等)でも良かったのですが、寝台がどんなのか気になるので今回は2等寝台です。区間によらず+4000円です。まあ往路は19時に乗船して出航が2時、諏訪之瀬島着が9時で寝台に乗れる時間も増えるしいいかなーって思って寝台にしましたが、復路は日中船に揺られるだけなので2等にしています。

 


 乗船時刻は18:00〜21:00、1:00〜1:50です。乗船時刻内に戻って来る場合は、乗船した後も下船することが可能です。まあ、佐大熊から名瀬の市街地は遠いので、足がある人は……って感じですね。名瀬から佐大熊の終バスは19時前に終わっているので、名瀬に行っても戻るのが大変です。

一瞬だけ外に出てフェリーとしま2を撮影

 さて、船内の探検をします。まずは2等寝台です。まあ、普通の寝台って感じですね。コンセントもあります。

 

 雑魚寝よりかはプライベートなスペースはあります。4000円払うかどうかは、人次第じゃないでしょうか。夜行便ならいいけど、昼行便なら雑魚寝かなあというのがわたしの感想です。

 寝台ブースのイラストが、これまたキレイでいいですね……こういう柄、とても好きです。

 

 寝台ブースの前のスペースには、ベンチと書庫があります。書庫には「金十丸、奄美英雄伝説」もあります。トカラのバイブルとも目される本で、わたしも一冊持っています。トカラに興味のある方は、是非一度読んでいただきたいです。

 

 同じ階にはレストランと売店のスペースもあります。名瀬発は常時開放されていますが、営業は小宝島出港後のようです。和室スペースがあるのがとても珍しいですね。

 

 レストランの横には食べ物の自動販売機があります。一応レストランもありますが、この自動販売機でカップラーメンやパンを買う人もそこそこいるみたいです。途中で乗船・下船する人がほとんどとはいえ名瀬から鹿児島まで16時間の長旅で、みんながレストランを使うわけではないでしょうから、こういう自動販売機も必要でしょう。

 

 

 わたしは往路で焼きそば、復路で焼きおにぎりをいただきました。温かい食事を船の中で食べられるのはありがたいことです。

 

 

 サロンもありますが、名瀬の時点では営業していませんでした。いつからやっているんだろう。

 

 この階からデッキに行くこともできます。島々への寄港時はデッキも人で賑わいます。

 

 

 ひとつ下の階に降りると、乗船券を販売していただいた案内所があります。2等のフロアもここです。

 案内所の目の前にはアイスと飲み物の自動販売機があります。飲み物の自動販売機は各島の宿の前にあったりしますが、アイスの自動販売機は十島村ではここだけでしょう。

 

 復路は2等に乗ったのでそちらも紹介します。設備はフェリーとしま時代と大きく変わっている印象はないですが、区画がちゃんと分かれているのは良いですね。そして各区画に1つずつコンセントが設置されているのも嬉しいポイントです。正直、乗るなら2等で問題ないと思います。

 

 フェリーとしま2の乗船録としては以上となります。とはいえ、わたしが乗った2往復はいずれもベタ凪だったので波が出ているときはどうなるんでしょうね……

 

 さあ、後は諏訪之瀬島に向けて出航するのみです!途中、宝島、小宝島、悪石島、平島を経由するので寄港時の写真を紹介します。

宝島

小宝島

悪石島

 悪石島はちょっと懐かしさを感じましたね。ああ、集落からこの急勾配を下ったのか、とか湯泊温泉は良かったなあ、とか。悪石より南の小宝・宝は経由も初めてでした。どこも気になるのはそうなのですが、小宝は特に気になってるんですよね……

平島

平島のウォールアート

 トカラといったらウォールアートですよね!どの島も島の特徴を掴んでいて、トカラの楽しみの一つだとも思います。
 平島はトカラの中で正直一番興味が薄かったのですが、船から見た感じ平島の海が一番綺麗だったのでちょっと興味を持っています。口之島中之島はトカラの歴史の上でも大事ですし、宝島・小宝島は名前が気になる。平島も海が綺麗でちゃんと巡ってみたいです。また、近いうちに行きたいなあ……鹿児島(か名瀬)勤務にならないかな……

 

 次の記事では諏訪之瀬島滞在記を書いていこうと思います。