かころぐ

旅行記録と日記と漫画の感想。ネタバレもあります。

伊吹島(香川県観音寺市)2024.3

 燧灘に浮かぶ伊吹島に行ってきました。岡山在住時代から行きたいなと思っていたのですがようやく、ようやく行くことができました。

 伊吹島は言わずと知れたいりこの島で、わたしがよく行くうどん屋伊吹島のいりこを使っているようです。うどん好きとしてはずっと行きたい島だったので、ようやく行くことが出来て感無量です。

 伊吹島観音寺市にあり、観音寺港から船が1日5往復あります。島内にも宿がありますが、日帰り観光も十分可能です。わたしは観音寺港11:20、伊吹島13:30発のフェリーでの滞在でした。1時間45分、本当はもう少しいたかったんですが、麻雀の予定があるのでこれは仕方なかったです。

 観音寺駅から観音寺港までは歩いて25分くらいです。バスのある時間帯もありますが、郵便局巡りの都合上歩いて港まで行きました。途中観音寺郵便局と観音寺中洲郵便局を経由し、観音寺港に到着しました。

観音寺駅

観音寺郵便局の通り

観音寺中洲郵便局

 

共楽湯

 

 途中共楽湯という銭湯がありました。観音寺市唯一の銭湯らしいです。上の共楽荘は賃貸でしょうか。アパートの下に銭湯があるのは雰囲気出ていていいですね。

伊吹航路の案内が素敵

細の字が素敵な細川ガレージ

 

 途中見かけた看板です。細の字をこうやって書けるの格好いいなあ……

観音寺港

三豊市方面のバス乗り場

観音寺ふれあいバス乗り場

 

 観音寺港に着きました。目の前に伊吹いりこセンターがあるのでお昼にします。伊吹ラーメンです。

 うどん好きが観音寺に来てラーメンかいというのはありますが、伊吹のいりこを使っているらしいので興味がありました。実際麺もスープもとても美味しかったです。

伊吹いりこセンター

伊吹ラーメン

 

 港には既にこれから乗るニューいぶき2が停泊していました。自動券売機で乗船券を購入して、もう乗船できるみたいなので乗船します。

観音寺港乗船券売り場

伊吹航路 乗船券

 

 乗船券は自動券売機あるあるのきっぷですが、様式はちょっと違っていました。往復14日有効ですが、特に割引等はありません。島民割引運賃も、この券売機で買えるみたいです。

 

観音寺港に停泊するニューいぶき2

観音寺港に停泊するニューいぶき2

ニューいぶき2 船内

 

 ニューいぶき2に乗船します。座席のほかにカーペット席もあります。20〜30名くらいのそこそこの乗車率で出港です。船がカラフルでヘッドレストのカバーのデザインも素敵です。

伊吹島真浦港に到着

伊吹島真浦港に停泊するニューいぶき2

真浦港乗船券売り場

 

 伊吹島真浦港に到着しました。港に降りたら原付!原付!原付!見渡す限りの原付です。それもそのはずで、伊吹島は高台というか小高い丘みたいになってて集落はその高い部分にあり、そして道が狭いので原付の天下なのです。

 悪石島みたいですね。もっとも、悪石島ほど急ではないので歩いて散策することは可能です。バス(軽)もありますが歩いていくのが一番いいと思います。

伊吹島の乗り合いバス(軽自動車)

伊吹島漁業組合

真浦港を臨む

 

金田一春彦の歌碑

 集落に直行せず金田一春彦の歌碑に向かいます。伊吹島には平安時代からのアクセントや独特の方言が残っていて、言語学者金田一春彦が訪問した記念碑です。真浦港を見下ろせるなかなかいいロケーションです。こういうロケーション、好きです。

 さて、観音寺伊吹郵便局に向かいます。途中県道262号伊吹循環線がありますが、ヘキサはありません。離島はヘキサないですよね、あればアツいんですけど……でも県道要素はあります。

申し訳程度の県道要素

フジバカマを植えたのでアサギマダラが飛来するらしい

電柱

 

伊吹島の道

伊吹八幡神社

 

 郵便局、どこ……?道が迷路みたいに入り組んいてGoogleマップと睨めっこしながら進んでました。途中、伊吹八幡神社を通ったのでお参りします。ねこさんが神社の守り神みたいに見える。

トイレの家

 途中のトイレの家は旧伊吹小学校に作られています。離島に貴重なトイレスポットです。瀬戸内国際芸術祭2013の参加作品として作られたもので、コンセプトは「島を、時間と空間の上で定住する」だそうです。わたしはよくわかりませんでしたが、トイレスポットは本当にありがたい限りです。香川の離島は瀬戸内国際芸術祭の会場になっているのでこういう展示をちらほら見かけます。

伊吹島で一番好きな分かれ道

観音寺伊吹郵便局

 

 郵便局はGoogleマップなしで辿り着けた自信はないです。ようやく辿り着いた……貯金して離島局なので和文印と欧文印を記念押印します(最近決めたマイルール)

 郵便局に行った後は伊吹島民俗資料館に行きます。これは道案内があったので比較的スムーズに辿り着きましたが、改めて迷路みたいな島です。楽しい。

伊吹島民俗資料館

資料館内部

 

 伊吹島民俗資料館は伊吹島の幼稚園跡に建てられたその名の通りの民俗資料館です。行った時は無人でした。農具とか漁具のほか、伊吹島についての研究報告書や昔の伊吹中学校の学校要覧やフェリーの資料などが置いてあり結構見所たくさんです。先代ニューいぶきの就航時のポスターとか面白かったです。以前は船は1日4便だったみたいですが、前述の通り現在は1日5便の運航です。

 現在の人口は400人強ですが、多い時(昭和30年頃)には10倍もの4000人近く住んでいました。当時の二男・三男問題で島外就職が加速したのと色々相まってその後人口は急減したようです。1955年→1970年で半減(2000人減)してるのはもう……しかし、伊吹島のどこに4000人も住んでいたのかは気になります。そこまで歩いて回れるレベルのそこまで大きくない島ですし、保戸島みたいに多層建てみたいにも見えないし……

 もう少し資料とかじっくり見たかったのですが、いかんせん時間がないので資料館を後にします。うおおお道がわからない!!!

伊吹島乗り合いバス乗り場

伊吹産院(出部屋跡)

伊吹の樹

伊吹の樹内部

 伊吹の樹に着きました。ここGoogleマップなしじゃ絶対辿り着けなかったです、間違いない。ここは出部屋といって、出産した女性が家事から解放されて子とともに養生するための場所でした。室町時代から1970年まで400年ほど続いた施設で、塩飽の島々に同様の施設はありましたが一番最後まで残ったのがこの伊吹島だったということです。ここのページが詳しく記載しています。https://www.hakuzo.co.jp/column1/2020-03-15-06-04-23

 伊吹の樹もこの生命の樹は子宮を表していて、地面と樹との空間をすり抜けることは母体からこの世に生を受けることを意味しているそうです。これは説明を見たらなんとなくわかりました。

 

真浦港に向かう

水道局の看板

 いつのまにか13時になってました。時間がなさすぎる。真浦港に戻り、港から海沿いに東側にあるいりこの加工工場群の周りを散策します。いりこの時期は夏みたいなので、その点時期はちょっと外してしまいました。走島のノリ作業場を見ても思いましたが、こういう風景は好きです。良いですね、伊吹という感じで……

いりこ工場を臨む

 さて、今度こそ真浦港に再び戻りニューいぶき2に乗船します。滞在時間は短かったですがその分密に楽しめました、伊吹島。前々から行きたかった島なのもありますが、行けて本当に良かったです。

真浦港からニューいぶき2に乗船

 

おまけ

 今回の旅行記全体はこちら

 

kakoyuu.hatenablog.com

 使った、購入したきっぷはこちら

 

kakoyuu.hatenablog.com