かころぐ

旅行記録と日記と漫画の感想。ネタバレもあります。

請島(鹿児島県大島郡瀬戸内町)2024.8


 前回は諏訪之瀬島から帰ってきたところまでお話しました。残り3日間で瀬戸内町の3離島(加計呂麻・請・与路)を訪問していきます。

 加計呂麻はともかく、請・与路は曜日によって船のダイヤが異なり、なおかつ日帰りできる曜日は限られます。本当は請で泊まりたかったのですが、電話したところ今はお休みしてたりいっぱいだったりで泊まれなかったので請日帰り、与路泊にしました。

 

 さて、まずは請に日帰りで行きます。古仁屋10時の船ですが、泊まっているのは名瀬で、名瀬から古仁屋まで45km、1時間強かかります。バス停の目の前の宿にしてあとは起きるだけ、確か古仁屋行きのバスは7時27分だから20分に行けばまず大丈夫……

 

 さて、無事に朝起きることができたのでホテルの朝食をとり、バス停に行きます。時刻表を見ると、古仁屋(せとうち海の駅)行きは7時15分。いまは7時20分……

 

バスは7時15分

 

 あれ!?これやらかした!?

 慌てて旅程メモを見ると「塩浜入口 7:25」とあります。計画の時点でミスっていたわけですが、そもそも7時27分なんてどこから出てきたんだ!

 これは大変です。次のバスは1時間半後なので古仁屋に着くのは10時過ぎ、乗る予定のフェリーには乗れません。次に思いついたのはタクシーですが、古仁屋まで45kmあるのでかなりの金額が予想されます(12000円程だそう)。これは最終手段として……

 そうだ、レンタカー!

 調べてみると長浜に24時間営業のレンタカーがありました。藁にも縋る思いで電話をかけると、なんと軽が空いているとのこと。た、助かった……!!!早速予約し、レンタカーのある長浜に向かいます。3日間有効のバスフリーパスを買ってしまったので、少しでも元を取るべく塩浜入口から長浜の短距離でもどんどんバスに乗っていきます。

 

古仁屋とは逆方向へ……

対戦よろしくおねがいします

 今回利用したのは奄美ラッキーレンタカーさんです。ホテルのフロントがレンタカーの受付も兼ねています。今回借りる軽は……あれ、割といい感じ!?

 離島のレンタカーってボロの軽なイメージがあるのですが、ここのは小綺麗です。バックモニターはないものの、ナビも新しいです。え、これは強い!

 12時間、免責込で4990円でした。古仁屋の駐車場で1000円、ガソリン代が100kmで1500円くらいでしょうから、およそ7500円の出費です。まあ、古仁屋までタクシーで行くことや請にそもそも行けなくなることに比べたら可愛いものです。

 

道の駅奄美大島住用で休憩

 途中住用の道の駅で休憩します。船は10時発、郵便局も1つくらい巡れそうです。そこで、古仁屋を通り過ぎ公共交通機関では行きにくい嘉鉄簡易郵便局を訪問しました。転んでもただでは起きません。

 あと、車だと車内でカラオケできるのがいいですね。道もずっと国道58号を下るだけですし。

 

 

 そしてなんとか古仁屋港、せとうち海の駅に到着しました。9時40分、ちょうどいいですね。中には乗船券発売所のほか、観光案内所やラジオ局?があります。請島池地までの往復券を購入しました。行きは池地、帰りは請阿室もこれでいいですか?と聞いたら多分大丈夫とのこと(船員さんにも確認)。助かります。

 

 

 

 船内はなんとカーペット敷でした。20人くらいお客さんがいます。思ったより多い。

 

 加計呂麻島の東側から、まずは請阿室港を目指します。うーん、思ったより揺れる……

 船は風10m/s、波1.5mで欠航のようですが、これだと割と多いような……でも、今日でもこんな揺れるなら波1.5mならかなり揺れそうですね。舳倉島のフェリー希海みたいなものでしょう。

 

 

 請阿室港に到着すると……海が綺麗!!!え、こんなきれいな海めったに見ないかも……

 

請阿室の海

 これは期待が高まります。そして請阿室から15分ほど、池地港に到着すると……

 

池地港に到着!

 

 おお、海が……

 あまりの海の青さにしばし池地港で見惚れていました。こんなにきれいな海……今まで見た海の中で五本の指に優でランクインします。小笠原に匹敵するのでは……

 ちなみに池地港にはトイレもあります。離島巡りで一番大変なのがトイレ、二番目が食事なのでトイレスポットを把握しておくことは大事です。お昼を食べる場所はないので、名瀬か古仁屋で買っておきましょう。およそ4時間半の請島散策、スタートです!

 

池地港

池地港内部

 

 請島には池地と請阿室の2つの集落がありますが、郵便局があるのは池地のみです。なので、まず池地郵便局を訪問します。最近の離島郵便局は郵便窓口も16時で閉まるところがあるんですね……

 

 

 その後は池地にあるデイゴとガジュマルの木を見学します。思わぬところに植えられていますが、圧倒的な存在感を放っておりすぐ気付きます。ああ、南国……

 

 

 この住宅の並び、南国っぽくないですか?竹富島を彷彿とさせます。ハイビスカスも咲いているのがとても好きです。

 

 

 さて、請阿室に向かうわけですが、請阿室まではおよそ4kmなのでゆっくりしながらでもまず間に合います。心配なのは猛暑くらいです。

 



 別の集落ということもあり、一山越える必要があります。レンタサイクルもレンタカーもないので、自分の足だけが頼りです。そこまで急ではないのが救いです。

 そして登り坂を進みながら海を見ると……上から見るともっとわかりやすいですね!これは素晴らしい南国の海!!!汗だくになりながら歩いた甲斐がありました。左が池地港、真ん中が与路島、右が加計呂麻島ですね。瀬戸内海を彷彿させる光景で、とても好きです。

 

 

 そしてクンマ海岸です!!この海岸には降りることができます!!おお、白い砂浜に青い海、完璧なシチュエーション!!!休憩所っぽいところはありますが少し使うのが憚られるので、砂浜に座って名瀬で買ったパンでお昼にします。この猛暑の中お昼に食べるものはかなり気を遣いますね、おにぎりとかのお米の方が好きなのですが、さすがに。

 

 

 ここでしばらく波の音を聞きながらぼーっとしていました。時間ならなんぼでもありますからね。

 

 

 さて、また請阿室に向けて足を進めます。途中ヘリポート展望台なるものがありましたが、ヘリポートはあったけど展望はあまり……最初ヘリポート跡みたいなものがあって、その後に新し目のヘリポートがあるのですが、海は見えるもののうーんって感じです。池地からちょっと行ったところのほうが景色いいかなって思います。

 

ヘリポート(手前)

ヘリポート(奥)

ヘリポート展望台からの景色

きゅらじま神社

 この辺から請阿室ですかね。途中きゅらじま神社で休憩……しましたが、日差しを遮るものがなく直射日光をモロに受け、なおかつ机も椅子も石なのでめちゃくちゃ加熱されています。あずまやみたいな日差しを遮るものがあればなお良いと思います。

 

ようやく請阿室

 

 そして請阿室に到着です!

 商店があるので水でも買おうと思いましたが、やってませんでした。曜日か時間か。

 まだ船まで1時間以上あるので、港でゆっくりすることにします。自動販売機があるのも、嬉しいポイントです。待合室の裏にシャワーがあるってことはやっぱり海水浴の人も来るのでしょうか。確かに海はきれいだし港の横に砂浜があるのでちょうどいい気がします。

 

請阿室港

請阿室港内部

 

 ちょうど請島に仕事で来たという方が請阿室港で待ってたので少しお話していました。フェリーせとなみダイヤ改正の話(海上タクシーが一軒廃業した影響で今年4月にダイヤが変わって古仁屋側から往復できる日が増えた一方、与路・請側から古仁屋に日帰りできる日が減った)や加計呂麻島与路島のお話を伺うことができました。翌日の加計呂麻・与路観光に大いに役立ちました。この場を借りてお礼申し上げます。あと、やっぱり郵便局を巡る人はそれなりにいるらしい。

 

請阿室の海

 

 さて、帰りの便がやってきました。古仁屋まで45分くらいですが、まあまあ揺れるのなんの……めちゃくちゃ疲れました。

 

ありがとう請島

 

 帰りはバスの中で寝たいのですが、車を借りてるのでドライブして名瀬まで戻ります。古仁屋港の駐車料金は1000円でした。そっか……

 

 名瀬と古仁屋を2往復することになるのでこれ古仁屋に泊まればいいのでは!?と思いつつもどの宿に泊まれば良いのか分からない(高い、チェックイン間に合うか微妙、評価が低すぎる、情報がまったくない)ので名瀬にしましたが、これ古仁屋に泊まることにしてたら、名瀬まで車返してまた古仁屋にバスで向かうか古仁屋までタクシー飛ばすしかなかったので大惨事不可避でしたね。怪我の功名です。

 

 船で疲れたのでご飯はスーパーでお刺身とか買ってホテルで済ませました。まあ行けるやろみたいな感じで買いましたが、多すぎた感。

 翌日は朝一のバスなのでホテルの朝食は抜きです。なのでついでに翌日の朝食もスーパーで買いました。たまにはこういうのもいいですね。

 奄美滞在も残すところあと2日です。あっという間のように感じます。多分諏訪之瀬島のせいですね……