かころぐ

旅行記録と日記と漫画の感想。ネタバレもあります。

平郡島(山口県柳井市)2023.12

平郡東港に停泊するフェリーへぐり

 久々に瀬戸内海の離島のお話です。

 今回は山口県柳井市に位置する平郡島に行ってきました。平郡島山口県で2番目に大きい島で、一周約30kmと結構あります。人口は300人弱で、平郡西地域と平郡東地域の2つの集落がありますが人口は平郡東地域にやや集中しています。

 アクセスとしては柳井港から1日2往復フェリーへぐりが運航していますが、平郡島を起点としているので日帰りで行く場合は実質1往復となります。宿泊施設もあるので泊まることも可能ですが、朝の便が6時発とかなり早いので帰りは結局平郡14時発の便になると思います。

 さて、広島から山陽本線を下って柳井港駅で下車します。駅名の通り、フェリーターミナルが駅の目の前にあります。三原や広島港を彷彿させていいですね。

山陽本線下関行きを柳井港駅で下車

柳井港駅

柳井港駅無人


 フェリーターミナルは同じく柳井港発着の上関・祝島、松山方面のフェリーと共同の建物となっています。

柳井港フェリーターミナル

祝島・平郡行きと松山行きは乗船券発売所が違う

松山行きフェリー乗船券売り場

祝島・平郡行きフェリー乗り場


 フェリーターミナルの内部はこんな感じです。松山方面はどーん!と堂々の3窓ありますが、平郡島と上関・祝島方面は隅にこっそり乗船券売り場があります。平郡西、平郡東ともに柳井港からは1570円ですので支払って乗船券を受け取ります。独自の地紋の素敵な乗船券です。

平郡航路乗船券(柳井→平郡東)

 それではフェリーへぐりに乗り込みます。今回は郵便局のある平郡東までの1時間40分の船旅です。瀬戸内海の離島航路としてはかなり長時間の部類に入ります。上関や室津の方が近そうな気はしますが、同じ柳井市だから柳井港発着なんですかね。利用者としては柳井港発着の方がありがたいのでいいのですが。

柳井港に停泊する『いわい』

柳井港からフェリーへぐりに乗船


 祝島航路の『いわい』もいました。八島航路っぽい船もあったけど今は『かみのせき丸』のはずなので昔の船なのでしょうか。祝島は去年の今頃行きましたがまた行きたい島です。八島は近々訪問予定です。八島へは柳井から上関までバスだと思っていましたが、柳井から室津まで『いわい』だと室津5分乗り換えで『かみのせき丸』に乗り換えられることに気づきました、出来ないことはないしそっちの方が安いけど……どうしようかな、乗り換え失敗したときのリスクが迷いどころです。

 10名ほど乗せて出航です。やや長時間航路だけあり雑魚寝スペースもあります。昨日はあまり寝られなかったのでゆっくり寝させていただきました。

フェリーへぐり船内(座席)

フェリーへぐり船内(雑魚寝)

フェリーへぐり(自動販売機)


 出航から1時間ほどで平郡西港に到着です。ほとんどの方がこの平郡西港で降り改めて平郡東港へ向かいます。

 平郡西港からは平郡島を南回りで経由しますがこの間に携帯が圏外となる場所もありました。平郡西港から40分ほどで平郡東港に到着です。

平郡西港に到着

 平郡東港ではたくさんの猫さんがお出迎えしてくれました。降り立った第一印象としては、「結構賑やかな島だな……」と思いました。港の前は平郡西集落まで続く山口県道155号が通っているのですがその道も広いし車通りも結構あります。ヘキサがあると思ったら飛び出し注意でした……でも、県道なことはわかります。

平郡東港のねこ

平郡東港に到着したフェリーへぐり

平郡東港待合室

 帰りの船は14時発と十分時間はあるのでのんびりぶらぶら平郡東集落を散策します。観光案内所とかはありませんが、案内看板はあるので道はわかりやすいです。とはいえ道がまっすぐではないのでうっかりすると迷子になりますが……そして海童神社にお参りをします。海童神社は羽仁地区の氏神様です、後に行く早田神社同様常駐している方はいませんが、今後のことなどなどお祈りしました。

正面が県道155号

旧郵便局……いつの?

海童神社

平郡東港を一望

ヘキサだと思った飛び出し注意

 後ろを振り向くと平郡東港を一望出来て気持ちがいいです。平郡島はかなり起伏が激しく、島内最高峰はなんと468mです。平郡島縦走コースもあるほどで、ネットで検索すると踏破されている方がちらほら見受けられます。さすがにわたしはそこまではしません。

 そして一番の目的である平郡郵便局へ。ここは風景印の設備がないので旅行貯金と、和文印と欧文印を記念押印します。最近になり欧文印まで集めるようになってしまいました、行きつくところまで行ってしまった感……とりあえずは離島と気に入った局名の局くらいにするつもりです。

 平郡西集落にも以前は平郡西簡易郵便局がありましたが、7年前から一時閉鎖しています。なので今回は郵便局のある平郡東集落散策を優先しました。もし営業していたら、歩くのはきついからバイクを持っていったかな……

平郡郵便局

平郡郵便局の和文印・欧文印

 郵便局で一連の収集を終え、平郡島南西部にある五十谷三島に向かいます。港から片道2.5kmくらいなので大したことはありませんが、そこそこ急な登り降りがあるため思ったより体力を使います。途中には牧場があり牛さんたちがのんびり牧場を歩いています。電気柵があるのでそこそこ秩序は保たれているのはいいですね、知夫里島では牛に囲まれて車を動かせなかったこともありましたし。

うし

五十谷三島

三角点


 そして牧場からちょっとして五十谷三島に着きました。3つの小島がいい感じに映えています、そして海見ると気持ちいい〜〜ってなりますね。ここは干潮時だと潮が引いて島まで歩けるようになります。今日は大潮で干潮に向かう時間帯でしたので写真のように道ができます。

 ちなみにこの辺りは携帯は圏外になります。電波が入るのは平郡東と平郡西の集落周辺?みたいですね。

 また来た道を戻って今回は早田神社にお参りします。平郡東の氏神様です。やっぱり神社があるのは安心するというかいいですね。秋はお祭りもやっていたみたいです、今もやっているのでしょうか?

早田神社

お昼をいただいた夕凪さん

 そこから港方面へ向かい、民宿夕凪さんへ。宿泊のほかに食堂もやっており昼食をいただけます。著名な観光地でない離島では貴重な昼食スポットです。

 多分飛び入りでも大丈夫だと思いますが、予約推奨とあったので前日に予約の電話を入れておきました。この日のメニューは青菜の煮浸しにカマの塩焼きで850円。

 12:30頃伺いましたが、すでに島民の先客がおり食べている最中も何名か来客が。島民の方々もここでお昼にする方が多いみたいです。似たような感じの保戸島を思い出しました。今度はひゅうが丼を島で食べたいな……

 郵便局を出たら声をかけてくれたおじさまも「弁当は持ってきたんか?あ〜、僕もお昼あそこで食べるんだよ」ということでしたのでなかなかに親しまれているお店です。女将さんとも郵便局ですれ違っており食べながら「観光?郵便局のスタンプ押すやつ?」と素性を見抜かれていました。その通りです。

 ちなみに夏はちらほら観光客はいるようですが冬はほぼいないそうです。わたしは冬はバイクをなるべく運転したくないのもあり冬に訪問することにしました。今度は泊まりに行きたいなあ。

 食事をいただいた後は観光というよりは平郡東港のまわりをぶらぶらしながら写真を撮影していました。フェリー「へぐり」の紫な船体もなかなか格好いいですね。

平郡東港

ねこ

平郡航路乗船券(平郡東→柳井)

 地紋の色が違うのはおしゃれでいいですね、とてもいい……

柳井港に到着



 柳井港に着いてからは岩国行きの電車まで時間があったので下関行きの電車に乗り1駅、柳井まで。特に何ということでもないですが、18きっぷなのでこういう寄り道も遠慮なくできます。

防予フェリーの乗換案内

柳井駅

柳井駅構内


 「四国・松山駅方面は次の柳井港駅からお乗りかえください」の案内がいいですね。防予フェリーが山口〜松山のメインルートであることを実感します。そして柳井駅は往年の特急街道山陽本線を彷彿させるような3面4線が圧巻です。いいですね〜〜こういう駅。岩国とかもですが、惚れ惚れします。

 柳井からは山陽本線の上り電車で岩国で乗り換えて広島へ戻りました。

 夕凪さんでは平郡島のさつまいもを購入しました。2kg500円だったのでつい……平郡島はさつまいもの栽培て有名なので売っててよかったです。早速ふかし芋にしようと思います。

 2023年の旅行はこれで終わりです。2024年はどうなるかわかりませんが、のんびりやっていこうと思います。それでは、よいお年を。