前回の続きです。佐木島には向田、須の上、鷺の3つの地域がありそれぞれ船が出ていますが今回乗る船はこのうち向田港を経由します。
向田港には今回利用したマルト汽船のほか、須波から向田を経由して瀬戸田の沢に向かう土生商船もあります。向田発着のマルト汽船はこれが最終なので土生商船で帰ってもいいのですが、須波港は須波駅からも遠いし三原までのバスに接続するかも分からないし佐木島は向田界隈しか行ったことがないので、今回は島の北端の鷺まで歩いて鷺から三原行きの高速船に乗ることにしました。
そして向田港に到着しました。2年以上ぶりですかね。向田の近くに塔の峰千本桜という桜の名所があり、もしかして咲いてないかな…と思いましたが、さすがに早すぎました。
港には磨崖和霊石地蔵という磨崖仏があり、これは佐木島の名所となっています。今から700年ほど前に作られ、波により多少の傷みはあるものの佐木島に着た人々を出迎えます。満潮時は見られないらしいですが、今回は姿を拝むことができました。
郵便局は向田にあるので、まずは郵便局に向かいます。一度訪問したことはありますが、風景印和文印英文印をワンセットいただきます。
郵便局の横の向田小学校跡はさぎしまふるさと館という資料館になっていますが、開館は土日だけなので今回は写真だけ撮って後にします。
この辺りの電柱は船付、向田のようです。鷺浦はもう少し北かな。
柑橘畑や菜の花を横に須の上を目指します。途中お地蔵さんをちらほら見かけますが、これは佐木島八十八か所の一つです。四国八十八か所のほかにも各地で八十八か所を見かけますが、四国に容易に行けない信心深い島民が日常的に巡礼出来るように作っているのですね。なるほど。
須の上地区の手前に、道祖神の丘があります。その名の通り、道祖神が並んでいる丘です。ここでも桜並木があるようですが、こちらも咲いておらず……このタイミングしかなかったとはいえ、やっぱりちょっと残念です。来週また行きたい〜〜さすがに無理〜〜でも景色は綺麗に見えます、生口島がばっちり見えるのは嬉しい。
丘の上の桜は「○○の桜」ってあったのですが、もしかして子どもが生まれたら植えるとかそういうことになってるのでしょうか。そうだったら素敵です。
須の上の直前でこんな看板が。確かに佐木島には県道361号が通っていますが、離島あるあるでヘキサも看板もないものだと思っていましたがまさか看板があるとは!ヘキサはありませんでしたが、これはびっくりです。えー、すごい。
須の上地区にやってきました。電柱も須の上になってたけど撮り忘れました、うっかり。須の上港は瀬戸田と尾道を結ぶ航路が経由しますが、ボタンを押す必要があるらしいです、バスでそういうところを聞いたことありますが、船もあるんだ……15:13の尾道行きが行ったばかりなのか、閑散としていました。
ちょっと北に行くと須の上小学校跡です。ここは向田小学校跡みたいに再利用はされていないみたいです。ここはもう電柱は鷺浦でした。
あとはひたすら鷺地区の鷺港を目指します。食事処の看板はちらほら見かけますが、ことごとく今日はやっていません、ぐう。三原でお昼は食べてきましたが、やっぱりこうも歩くとお腹が……三原駅で買うかあ。
この辺りからは因島を眺められます。生口橋のアーチも見られます。一面の海!もいいですが、この瀬戸内海の島々もいいものです。
鷺地区に着きました。船の時間まで少しあるので、港の向かいにある回転燈篭へ。2001年の安芸灘地震のときに土台から上が45°回転してしまったのを、地震の爪痕として直さずにしてあるものです。見た目は普通の燈篭なのでインパクトは小さいですが、近くまでいると斜めっているのがわかりびっくりします。この辺りも桜並木らしく、ここもまだ咲いておらず……というか桜スポットがめちゃくちゃ多いですね佐木島。西側しか見てないですけど東側も桜並木があるのでしょうか。
さて、鷺港です。レンタサイクルもあります。港の前の地図には存在しない架橋が……そういう運動も以前はあったらしいです。須波か因島か、瀬戸田、結ぶなら須波かな?3本架橋を引いてあるのは夢があっていいですね。
鷺港の待合室です。窓口のレトロな感じがいいですね。なお、乗船券は券売機で購入します。三原と同じタイプですね。
鷺からは土生商船のかがやき1号で三原に戻ります。思いつきで行ったので小佐木島のサウナやランチとか佐木島の桜とか未練はありますが、いい気分転換になりました。部屋が段ボールだらけだと気分が鬱屈してくるんですよね……
三原からは山陽本線で帰ります。電車で出かけるたびに乗ったレッドウィングももう乗ることほぼなくなるんだろうなあと思うとしみじみします。