ぬるめた43話(試験期間)については読んだときの衝撃が大きすぎて感情のやり場に困り感想記事を書いたのがこのブログのぬるめたカテゴリができたきっかけですが、あの後43話を読み直すにつれて新たな良さにも気付けてきて語りたい!!!となったので、改めて記事を書くことにしました。Xに投稿したりしたのも多分にあります。
・かがりが千明に勉強を教えてもらっているところが可視化されているところがとても良い
モンブラン回(24話)でかがりが千明に数学教えてもらっていることの言及はあったのですが、それが可視化されると「超いいじゃん……」ってなりました。あの時は数学だけだったのに今回は数学以外の科目も教えてもらってるしかがりの千明への信頼感が少しずつ高まっているのが感じられて、好きです。千明は数物化は最強だろうしなんなら英語も普通に成績良いと思うんですよね。理系科目なんでも出来そう。
4巻描き下ろしでの千明のかがり評が「また確かにこの人はまあまあ喋れるイメージ」なあたり千明側からもかがりに勉強教えることを満更でないように思ってそうだし、千明の人見知り的にもなんかかがりだからこそ勉強を教えられたんだろうな……と思えてきました。良いじゃん……
・「宗円さん前回のテストの平均どれくらいだったの?」「え、覚えてな…」「60後半くらいだったよ!」「まじ!?なんでそんな低いの」
60後半って決して低くないと思うのですが、それでも「そんな低いの」とかがりが言ってるところから見える、千明は高得点とって然るべきみたいな信頼感がいいと思いますし、かがりだからこそそう思いそうみたいなところあります。そして千明の点数が60後半でも信頼が全く褪せなさそうのがまた……この辺真面目なかがりとそうでもない千明の性格の対比が垣間見えて好きなところです。
・「勉強教えてもらうだけの関係もなんかさって思ってさ…」
これ43話の全てだと思ってます、このセリフが43話で一番好きです。今までずっと気になる存在だったけど中々話す機会がなくて、でも勉強見てもらってから少しずつ接する機会が増えてきて、もっと仲良くなりたい!って感じの一言ですよねこれ。かがりの態度的にもこのセリフ言うのにかなり勇気を出したんだろうな……このセリフ見ると良く言ってくれた!という感じでかがりを称えたくなります。明らかに浮いてるけど超優秀で小中高ずっと同じクラスの人間、ずっと気にかけてたんだろうな……
・「なんでかがりは千明と喋る時だけあんな変な感じになるのかね」
これも43話の核心だと思います。謎に千明を意識してしまっているんだろうなあ、かがり……くるみにも察されてしまうあたり露骨に分かってしまうんでしょうね、それがまたいいのですが。千明はまあみたいなところありますけどかがりはみんなと普通に話せるあたり千明と話す時にだけ出るぎこちなさが目立っちゃうのでしょうか。なんかいいな……
ここの咲樹菜の「ま、そういうもんなのかもね どうでもいいけど」は「ま、そういう(かがりが千明を意識してる)もんなのかもね (かがりには負けないので)どうでもいいけど」って解釈してますけどどうでしょう。咲樹菜もかがりとは付き合い長いし、なんなら千明よりも絡みはあるはずなのでかがりの人となりとかを踏まえての一言なんでしょうね。まあその辺実際かがりが千明を狙う?奪う?ことはなさそうなのもわかってそう。かがりの千明への感情、いろいろ考えていたのですがLoveというよりもLikeというかRespectだと思ってるのでその辺は大丈夫なんじゃないかと、思います。かがりはかがりで千明と咲樹菜の関係性について思ってることはたくさんありそうだけど。
というか咲樹菜からかがりへの呼び方が「かがり」なのがちょっと衝撃的なんですよね。多分昔馴染みでそこそこ絡みもあったからでしょう、こういうところから見える2人の関係も、好きです。
・千明との話題に悩むかがり
「前はもっとテキトーに話せた気がするんだけどな〜〜」と言ってるところから察せるかがりの心情の変化が良きですね。くるみが中学のときはあんなんじゃなかったって言ってるあたり高校入ってからかな。小中だけならとかく高校もそしてクラスも一緒になったあたり意識し始めるところがあったのかな、いいな……そして話題に悩んで結局無難な調理実習に帰着するのがまた……話題も地雷踏みそ〜〜ってなるのここも深い交流はなくとも付き合いの長さみたいなのを感じられて、好きです。千明が完全に虚を突かれてそうなのもまた良いですよね。
・かがりに話題を振ってあげる千明
「よくわかんねえから苦手」ってあるけど千明の場合基本的にクラスメイトは知らないか顔だけ知ってる(名前は知らない)なのでこれでも覚えられてるからすごいまであります。普通に話せてるしね……千明はあまり他の人へなら話題を振らなさそうなあたりなんだかんだで話題を振るのは他のクラスメイトとは少し違う目で見てるのかなあと思うところがあり、その微妙な関係性が好きです。
で振った話題が悪口な千明も千明だけどこれに対しくるみの「まさに千明!」もひどい気がする、わかるけど。
・「だんだん春日井さんのこと思い出してきた」
これ千明がかがりの名前を覚えてるのがよくよく考えるとすごいことですよね。千明の周りにかがりのことを「春日井」って呼ぶ人がいないので誰かが言ってるのを覚えてだというよりも千明がかがりの名前を覚えていたってことになると思うんですよね。千明は基本的にドライというか関わらない人のことは忘れてしまうタイプだと思うのでかがりの名前を覚えてるのすごいなー……って後から思いました。クラスメイトの名前を覚えただけで「あ、千明が名前覚えた」ってなるレベルだし…… やっぱりほかのクラスメイトとはちょっと認識違うんですかね。勉強教えているのもある?
・篠原小籠という千明とかがりの共通の知り合い
かがりのぬるめたにおける強み、図書委員組やゆうかだけでなく千明咲樹菜の昔馴染みなだけあり大体どの方向にも繋がりがあることがあると思います。もちろん小籠にも。ここで共通の知り合いで小籠が挙げられるのは熱いですね……それにしても、「二人だけで行ったの?」に対し「ありえないそんなシチュエーション」「うんうん」って即否定するのもいいですね、そこまでは仲良くない!って即答するの好きです。
確かにな~~~小籠なら行きそうだよな~~……ここで小籠が2人を繋ぐ?役割してるのは本当にいい仕事してます。多分小籠的には純粋にゲーセン行きたかったからだけなんだろうけど。
・「はあ?それ宗円は関係なくないすか?」
千明は巻き添えで実際関係ないのはあるけどここで千明を庇ってるかがりを見るとやっぱり性根が真面目でいい子なんだな……と思います。自分が私語多いのは否定してないわけだし自分の非はちゃんと容れて?罪のない千明を庇うの、偉い。授業中話すなというのはそれはそうなんですが……このコマかなり好きです。
・中学生千明、若干チョロいところがある気がする
43話を読んだときは思わなかったのですが、48話(戦い回)を読んでから「中学生千明ってすぐ横に高いハードル(咲樹菜)はあるけど本人はチョロいのでは……?」と思うようになりました。少なくとも、自分からはいかないけど向こうからくれば拒まないみたいなところは少なからずあるんじゃないかなあと思います。その点とかからも48話が残した影響は大きかった……
実際かがりから話しかけられたらずっと眉間に皺が寄ってたのがなくなってますからね。かがりに声かけられて「あれ!?なんかこの人いい人!?」ってなってるし。千明にとってはとばっちりだけど無関係の千明が怒られているところには反抗して庇ってさらにそのことについても千明のこと考えてなくて長引かせちゃったと謝るあたりめちゃくちゃいい人だと思います。まあ授業中話すなというのは、そう(二度目)。
・「アンタ私のこと嫌いでしょ 私はアンタのこと嫌いじゃないんだけどね」
こことても好き(大声)
千明がかがりのことを嫌いになる理由はあってもかがりが千明のことを嫌いになる理由がないのはそうなのですが、これ面と向かって言えるの中々強くないですか!?こっからプリ撮るの誘うのめちゃくちゃかがり緊張してるんだろうな、なんなら断る公算の方が大きく見えそうなわけで……
そしてかがりに誘われてプリを撮っちゃう千明も好き。かがりのダブルピースもいいけど千明のへにょへにょなピースから伝わる良さがあります。
そしてお互い思い出して真っ赤になるのいいですね。こういう青いの、とてもいいと思います。かがりも口調が素に戻って「宗円」になってるし千明も焦って「落ち着け」とか「誰にも言わん!」とかどちらかというと身内向けの口調になってるところから伝わってくる照れが好きです。「うるせー!お前ら帰れ!!」の照れ隠しもガチ照れしてるって感じで好きです、でも帰ったらかがりと2人になるんですよね……(それもそれで見てみたい)
・帰りに4人でプリ撮った
オチが素敵。かがりも連れて行ったのか……くるみはいつも通り上機嫌ぽそうだしこういうときの咲樹菜は絶対ノリノリでピースする人間だけどあの話があった中千明とかがりは真っ赤になってそうだしちあかがプリの千明並みにへにょへにょピースになってそうです。いいな、見たい……
43話は間違いなくぬるめたの中で一番読み返している話ですが、読むたびにいろいろ発見があったり新たな解釈が生まれて妄想が捗っています。しかも4巻の描き下ろしまであるのがまた……あれは本当に感動しました。千明とかがりの、近すぎないけども遠すぎないこの微妙な関係性が、とても好きです。本当に最高です、ありがとうございます……