かころぐ

旅行記録と日記と漫画の感想。ネタバレもあります。

情島(広島県呉市)2022.12

呉市にある阿賀港から船で25分、倉橋島の対岸にある情島に行ってきました。

面積0.69㎢、周囲4.4kmの小さな島で、島の人口は平成27年時点で6人だそうです。(『シマダス』による)

 

どのような島なのか気になったので行ってみました。船は1日3往復ありますが、情島を起点としていること、島に宿がないことから利用可能な便は2往復です。特に往路は阿賀港12:30発の便一択になると思います。復路は情島14:00発、15:40発の2便利用可能なので散策具合に応じて使い分けが可能です。

 

さて、呉線安芸阿賀駅から15分ほど歩いて阿賀港にやってきましたが、船乗り場がどこかさっぱりわかりません……離島航路はそこそこ乗ってきたつもりですが、こういうことははじめてです。地図見つつ先人の知恵を借りつつ漁協の裏に「〒情島通船 第二たか丸」とある船を見つけてまずは乗りはぐれることはなさそうと安堵。しかし乗っていいものかわからずその場に佇んでいたところお昼を食べていたおじさまが船長さんに声をかけてくださり乗っていいよということで無事乗船。どのように乗るのかあたふたしていましたがどうやらそのまま乗っていいらしく大股で乗船。客室の入口は向こう側ということで客室の横のスペースを通って乗船します。ちょっとスリリング……

阿賀港に繫留中の「第二たか丸」

「第二たか丸」客室内

 

船は情島の南西側にある情島漁港に到着。集落もこの漁港の周辺に集中しています。

情島漁港(港の数百メートル南から撮影)

思ったより家が建ち並んでいるといった印象ですが、人口6人ということからもわかるように今は誰も住んでいない家も多く目立ちます。この撮影箇所からもう少し南に行くと砂浜に出ることができます。海上は大小さまざまな船でそれなりに賑やかですが、砂浜には私一人しかいません。のんびり波を見ながらぼ~っと過ごしていたいのですが、船の時間もあるしなかなかそういうわけにはいきません。名残惜しいですが早々に切り上げて、島を散策します。

情島小学校と二宮金次郎

情島小学校と瀬戸内海を臨む

集落を貫く道路を進み旧情島小学校へやってきました。平成2年4月から休校ということですので、かれこれ30年以上生徒がいないということになります。しかし海が見えるのはいいですね……海が見えるロケーションは大好きなのでもちろんこういうロケーションも好きです。対岸に倉橋島が見えるのも、多島な瀬戸内海らしくて好きです。

小学校から集落のほうに引き返します。小学校より先にも道はありますが、路面状況と時間を考慮して途中で折り返してしまいました。時間との兼ね合いは仕方ないですが難しいですね……

さて、集落を貫く道路をまた戻り、道路脇にある新宮神社へ。ここでは比翼塚と、情島の碑が建てられています。おそらく、島内で「情島」の文字を確認できるのはこの碑と急傾斜地崩壊危険区域の看板くらいだと思います。地名が記されたものは撮影しておきたい人なので、ここでパチリ。「阿賀情島B地区」とありますがA地区もある……?漁港の少し北の道路脇にも看板(文字はかすれて読めなかった)けどそこにA地区と書いてあったかもしれません。

比翼塚と情島の碑(新宮神社傍)

急傾斜地崩壊危険区域(阿賀情島B地区)

そんなこんなで歩き回っていたら船の時間が近づいていたので漁港に戻ります。漁港から海沿いの道路は端から端まで歩いても10分かからないくらいの島ですが、いろいろ見て回ると結構時間がカツカツになってしまいました。島の北東側には砂浜や広島藩の放牧場跡があるみたいですが、さすがにそちらは時間がなさそうで……そもそもどうアクセスすればいいのでしょうか。小学校からそのまま山の方へ道があるのでそっちへ登っていく…?かな?

帰途につき阿賀港まで25分。阿賀港での下船も乗船みたいにすこしスリリングでした。

往路は船を探すのに精いっぱいで気づきませんでしたが、阿賀港は幅80mある立派な雁木がありました。戦前阿賀港を発展させる計画での一環だったらしいですが、さまざまな事情から計画はうまくいかなかったようです。

阿賀港の雁木

情島のお話は以上となります。次は走島(広島県福山市)を予定しています。