かころぐ

旅行記録と日記と漫画の感想。ネタバレもあります。

ぱらのま26話の感想

 楽園、電子版を待ってたのですが今日周防大島からの帰りに寄った南岩国の明屋書店で売ってるの見かけたので買っちゃいました。

 ぱらのま、自分が漫画を読むようになったきっかけなんですよね。もともと旅行は好きだったのでテーマ的には完全に一致、kashmir先生の趣味をふんだんに取り入れているところがとても好感も共感も持って大学生のときは穴が開くほど読んでました。そこから掲載誌の楽園→幾花先生の『イマジナリー』『あんじゅう』、panpanya先生のお話や迂闊先生の『日々是平坦』→『のみじょし』のつながったり、kashmir先生の『○本の住人』『ななかさんの印税生活入門』→きらら系につながったり。そういう始まりの作品でもあります。

 先にも書きましたが、私もだいぶ重度な旅行好きなので『ぱらのま』にとても共感できるところが好きなんです。「あるある」「わかる」「それやった!!!」ってなりがちです。例えば4巻の
 「値段ではなく出発地と目的地が印字された磁気券はあとから旅路を思い出すのに最適です」
 とかは「それな!!!!!!」となるわけです。また、旅行漫画の関係上主人公のお姉さんがいろいろ出かけるわけで「次はどこが出てくるかな、知ってる土地とか来ないかな」と毎話毎話わくわくなんですね。鞆尾道回は先行して巡礼を完了していた?レベルで行く場所なのでこのときのテンションの上がり方はすごかったです。

 

 とりあげるのが初めてな好きな話は前置きが長くなります。ここから本題です。

 今回は「地図を作る」お話です。お兄さんがめっちゃ描くのはそれっぽい。実の話私も小学生のときは地図見るの大好き少年で自由帳にいろいろ想像の地図を作っていたので「おおー!!」ってなってました。いや、本当に楽しいんですよね。でも最近は通った道路を脳内マップ化はしていたけど描いたことはなかったな……と読みながら思いました。お姉さんがやってたのはこの通った道路の脳内マップを図に落とす形ですからね。これは簡単にできる娯楽だ……こういうのを見るとやってみたくなります。

 そしてお姉さんが「地図を描くこと前提」で上野原の町を歩いて「メモのために解像度を上げたせいか歩くスピードが上がらない」と嘆いているシーンがあります。これもとても共感できる!!!ってなりました。大学の友人が博物館に行った時にメモとかびっしりとるタイプなので、自分も影響されて博物館に行くときにメモを取るようにしたのですが、めちゃくちゃ解像度が上がる一方で時間はめちゃくちゃかかるようになりました。ツユのライブ前に行った福岡市博物館とか午前中いっぱいいて半分も見られなかった……そして結論の「頭の中の情報が程よく落ち着いてから描くくらいがちょうどいいがちょうどいいんだな」という結論も「そうなるよね……」となります。対象は違いますけど。全部メモするのではなく、結局びびっと心にきたものを取捨選択するのが良いんだな、と思うようになりました。でもメモは取るのでそこは結果的にお姉さんと違くなるかもですが。

 kashmir先生をお姉さん(とお兄さん)に落として描いていると思っているのですが、「そうかkashmir先生はそう考えるのか……」と共感できたり新たな視点を発見できるのがこのぱらのまのいいところだと思っています。脳内マップを図に落とすのはめちゃくちゃやりたい……

次回は何のお話かな~~

 

 

余談ですが、『ぱらのま』で特に好きな話は11話の町田と只見の話と12話の「上毛高原は何のためにあるの」です。前者は2つとも自分に縁がある土地だからで、後者は純粋にツボにはまったからです。kashmir先生は的確に私のツボをついてきます。