かころぐ

旅行記録と日記と漫画の感想。ネタバレもあります。

小笠原旅行記④2023.6

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かわいいポスト

 小笠原2日目のお話となります。ハートロックと呼ばれる岩に登る予定でしたが、この日の午後は台風接近に伴う雨予報……どうなることかと思っていましたが、出発繰り上げで決行だということになりました。

 高低差約300m、往復約7kmの道のりをおよそ7時間かけてトレッキングするツアーです。友人ズも「ハートロックに登ったことはあるけどツアーではないから勉強のためにもツアーにしようぜ」となったのでガイド付きのツアーにした次第です。一応雨合羽もあるし早いうちならなんとかなるでしょう……ということで出発。

 そういえば、往復7時間ということはお昼が要ります。大体の方は宿で作ってくれるようですが、私は友人宅に泊まっているのでそういうことはできないし……と相談したところ、「港の近くに朝5時過ぎからやってるおにぎり屋があるから予約しとくよ」とのこと。こういうツアー需要なんでしょうか、言葉に甘えて予約してもらいましたがお店も友人氏もありがたいかぎりです。

 

入山管理の看板

 ハートロックを含むこのエリアでは管理のためガイドツアーか入林パスの携帯が必要であり(入林パスは島民は試験?をクリアしたら交付してもらえるそうです)何人入ったかの管理のためにも行先ごとに缶がおいてあり、ガイドや島民、観光客の種類に応じた石を缶の中に1人1つずつ入れる仕組みになっていて、夕方回収されるそうです。頭いい……

 

野生のパイナップル

小笠原村の花であるムニンヒメツバキ

ムニンヒメツバキ

 この辺りは見晴らしも悪くなく、足場もぬかるんでいないので快適に歩けます。ガイドさんが道中の花とか木とかを説明してくれますが、一番印象に残ったのはヒメツバキです。至る所に咲いているのですが、とてもかわいらしくないですか?そして3枚目のムニンヒメツバキはムニンシラガゴケといって、小笠原固有のコケだそうです。「蹴るのはだめだけど押すとふかふかですぐ元に戻る」とのことで押してみるとソファーみたいにふかふかします。面白い!

 

先に進む

 さて、先に進みます。足場が悪くなってきましたね……どうしても森という環境上湿度が高くなってしまうのと、小笠原特有の気候でじめじめしていて(これは街中も)なおかつ前日から雨も少し降っていたりと環境はあまりよくありません。雨降ってないだけマシレベルですね。靴もどろどろになってしまいますが、これは最初からその覚悟です。

 

休憩!

 見晴らしがよくなったところでいったん休憩。すごい勢いで水分が奪われていくので水は忘れずに飲みましょう。マツの木くんの侵略が凄まじいらしく、結構な範囲にマツが見えたりします。戦前、今の何倍も人がいたときの資源用だったとからしいですが、これはなかなか難しい問題ですね……

タコノキを発見

 さらに進むとタコノキを発見しました。これは街中にも生えていた気がします。

 小笠原固有の植物で、実は食用にできるみたいです。ただ、あまりおいしいわけではないので好んで食べるかと言われると……らしいです。この日の夜にタコノキサワーを飲んでみましたが、面白い味がしました。決してとても美味しいわけでもないですが、まずいと言われると全くそういうわけでもなく……これは一度飲んでみるのがいいと思います。

 

タコノキの実をじっくり見てみた

森を抜けてハートロックまでもう少し!

 さてバランス崩して一度尻餅ついたりしましたが、ようやく森を抜けてあと一歩というところまで来ました。……が、風がゴーゴー鳴っています。しかも南に開けて南風が吹いているので強い風をモロに受けることになります。いやでもこんな強い風を受けるなんて父島でもないとできないかも……とプラスに考えながら先に進みます。しかし砂とかが顔に飛んできて痛い!

ハートロックに到着!

 そして風に抵抗しながらなんとかハートロックに到着!本来ならここでお昼なのですが、そんな事を言っている余裕がないほど風が強いというか砂が痛い!森の中に別のお昼ポイントがあるみたいなので、そそくさと撤退します。でもいい景色だ~~砂から顔を守りながら眺めていましたが、報われました。

 

道中にあった衝立山山頂

 ちなみに、途中で衝立山の山頂の目印がありました。完全に道中だし見晴らしもよくないしで頂上感が全くないですが、衝立山登頂!になりました。

霧が深くなってきた

 そして30分ほど歩いていると霧に包まれてきたことがわかりました。雲が接地してしまったようです。別のツアーグループとエンカウントしたのですが、そのグループは霧が深くてハートロックは諦めたとのこと。友人氏曰くハートロックまでは2つ道があって、行きは近道を選んだということですがこれと出発を早くしたという選択が功を奏したということになります。ガイドさんありがとう……

 

ぬかるんだ道

ガジュマルの木

 ガジュマルの木があるところでお昼になりました。もともとは小笠原に存在しなかったのですが、防風林のためなどの理由で持ち込まれたそうです。ちなみにここ以外にも結構な場所でガジュマルが生えています。でも、今となってはほかの木を締め上げたりしてるので問題になっているとか。ガジュマル強いですからね……そして、ガジュマルがあるということはここでも人の営みがあったことを示しています。今となっては到底信じられません。。

トラックの残骸

日産のエンジン

 そして道を歩くと時折トラックの残骸と出会います。つまりここは昔道路として利用されていたということです。道も悪いし雨降るとぬかるむしでかなり環境としては悪そうなのですが……

 以前は今の何倍も人がいたということですので、平地だけでは居住地を賄いきれずこのような山の方にも住むようになったと思うのですが、今からすると本当に想像を絶したような環境だったんだろうなと思います。

 

グリーンアノールくん

 そしてだいぶ下山したところでガイドさんがグリーンアノールくんを見つけました。こいつは小笠原の生態系を破壊した種で、小型の動物は食べつくす上に繁殖力が異常に強い厄介者です。父島・母島以外の島にも上陸し始めたらしく、父島・母島同様に駆除および兄島では対グリーンアノール防衛線を張っているとのことです。戦争みたいだな…と思いましたが、実際に生態系を守るための戦争なのです。こいつを1匹もっていくと研究所で50円で交換できるみたいです。以前は100円だったのが、早々に予算オーバーしたので50円になったのこと。

 そして15時頃に下山。友人宅に戻り、お風呂入って着替えてのんびりします。そして16時半に小笠原村防災無線が流れてきました。翌日のははじま丸の運航についてで、これ如何で明日の予定が変わってきます。

 私「欠航だろうなあ……」

 友人T「欠航だろうなあ……」

 友人K「欠航だろうなあ……」

 と、みんな欠航だろうと思ったところなんと条件付き運航で、朝7時にははじま丸待合所で決定するとのこと。なんと。完全に欠航だと思ってました。波浪警報出てるし今夜は港湾施設は閉鎖するって言ってましたよね……

 でも母島は行きたいので朝7時にアタックすることにします。行ければOK、行けなかったら最終日に滞在2時間半の弾丸母島にするだけです。

2日め夕食 まんた

 翌日が朝早いこと、前日の「チャラ」さんでは島寿司が売り切れていて食べられなかったことからこの日は「まんた」さんに夕食開店凸しました。ついに念願の島寿司が食べられました。魚大好き漬け大好き人間なので一度は食べてみたかったのですが、今まで那覇空港に売ってる「大東寿司」しか食べたことなかったのです。

 わさびがいい感じに効いててとってもおいしい……正直無限に食べられる……

 写真が全然撮れてないですが、お腹いっぱいいただきました。小笠原の魚、非常においしいです。瀬戸内海の魚もいいですが、小笠原のもいいですね。

刺し盛

目当ての島寿司

小笠原からの距離

 夕食をいただいた後は酔い覚ましがてら街中を散歩しています。そのなかこんな標識を見つけました。東京と沖ノ鳥島の距離が変わらない……

 この日は翌日早いこともあり早めに寝ました。さて、母島には行けるのか……といったところで今回は終わりとなります。次回もよろしくおねがいします。

 

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