かころぐ

旅行記録と日記と漫画の感想。ネタバレもあります。

エイティエイトを2でわって 1巻のすきなところ

 エイティエイトを2でわって、気になっていたので1巻を買ってみました。いいじゃないですかとても面白い……ピアノに対する造詣は全く持ち合わせていないですけれど、わたしはこういうのとても好きです。良い。

・美弦みたいなキャラが好き

 藤田美弦、いいキャラしてますよね……軽くてノリ良くて感覚で生きてるところが多いキャラはわたしはすきですよ、なかなか言語化が難しいけど……ちょっととぼけている感じなのが特に好きです。

 「ハア~どっこい」←これ謎すぎてすき

 とぼけているところがもあるけれど、奏をのせるというか、うまく仕向けるのが上手なところいいですよね。ふふ…座ってしまいましたね奏さん そこから奏もなんだかんだノってくれるというか、煽てによわいところも美弦奏ペアがいい感じになってるように見えていいですよね。奏のこと奏さんっていうときの美弦の場面が好き。

 難を言われると転げ落ちたりハノンの練習を見てもらってダメ押しされてるときみたいに飄々として奏の言うことは結構痛いことでも聞いてるところはなんか奏への感情や姿勢みたいなところが見えていいなって思ってます、帰省前の「指の練習はしろよ」のところで右から左に受け流されているところもあるけれど……

 なんかノリと勢いだけで生きてそうでそういう点も多分にあるんでしょうけど奏との差を実感してからは奏にこっそりと苦手でも練習してたっていうのは特にいいなって思いました。

 そしてやっぱりピアノ大好きってところが根本にあるのがいいですね。「たのしい~~大事にします!」で本当にちゃんと大切にしてるの偉すぎるし美弦の姿勢が見えてきてここかなり好きです。「ほんと宇宙一よな 最高のピアノよな」←これ来夢がいうように完全に植物への声掛けみたいに見えるけど実際に言ってそうだしピアノへの愛が伝わってきていいですよね。わたしは大好きなものがある人が好きです。

  これは1巻範囲じゃないですが基本好き勝手言ってそうなのに「あ~いいっすねえ」は固まっちゃう美弦好きですよ。

 

・好きな場面

 いつもみたいに箇条書きしていきます。なんか最終的に美弦に帰着してない…?

  • 特技がピラニアを眺めることな小林奏さん
     テンパった挙句よくわからないことを口にしてしまう奏さんもそのあと美弦がそのことについてひたすら擦る美弦もすき。部活のチラシを見てる時とかも擦る美弦の美弦感がすごい、こういう謎のノリ好きです。

  • 「ではではぜひお手本をお願いします」
     ここ奏になんとかしてピアノを弾かせたい美弦の作戦勝ちみたいなところが出ていて好きです。奏さんこういう煽てに弱いというか、乗せられがちですよね。美弦の誘導がうまそうなのもありますけど。
     「座ったからには何か弾いてもらわんとねぇ」で奏の視線の向きにぐるぐる動く美弦を想像したらなんだか笑えてきますよね、こういうシュールなの好きなんですよね……
     なかなか弾き始められない奏に気を遣って連弾しようと思うけどそこから結局ズンドコするの美弦さあ……ってなるのがいいです。「いや~音がいっぱいある」←とても楽しそうでかわいい
     ここ奏に難をつけられまくるのセットでかなり好きな場面です

  • ゆずに正体を察知されても白を切り続ける小林奏
     「小林…奏…?はて…?」「こんくーる…?はて…??」「奏さんもう無理っすよ…」←これすきすぎる
     そうせもう隠しきれないにせよ奏の白の切り方が下手というか汗だらだらで結局一瞬でバレそうなの奏が嘘つくの下手そうな感じが伝わってきていいですね……逆に美弦はずっとポーカーフェイスでいけそうな感じがします。

  • 美弦がピアノを持ち込んできたことに困惑する来夢
     かわいい、それはそう。ここから「はて…?」でしらばっくれる美弦のそういうところが好き。

  • ショッピングモールでピアノを弾く美弦
     そうですわたしはこういう美弦が好きなんです。「ピアノを見ると座らずにはいられないのだ。」←この本能感が好きです。ほんとにすきなんだな~って。
     多分奏さん的には難もたくさんあるんでしょうけどこの場では言ってあげない気の遣い方が素敵。顔にシール貼ってあげるの好き、しかも特別よくできた用のやつじゃないですか!!!!

  • 音楽祭に出たくない奏を説得する美弦
     奏の「やーだやだやだやーだーや―――だ」に対して美弦の「そう言わずそう言わずそういわーずそーういわず」って返すの奏の返しとして意識しているんでしょうけど言葉選びが天才すぎる。これこんなにも美弦っぽい返し方になるのか……有馬先生、天才?
     「じゃじゃじゃ じゃあとりあえずわたしのために弾いてくれたらいいじゃないですか―――」これときどき美弦から奏への矢印が発露するのいい最高……からのゆずと来夢も乗っかってくるのかわいくてすき 「え!あたしもかなぴ好きよ」←かわいい
     「鍵盤よろしく白と黒のものには滅法強いってか…」←わかる
     「多分おにぎりとかもうまく握れるんだろうな…」←ここ天才
     不安はあれど連弾なら出てくれる奏がいい……いい……満面の笑み美弦かわいい
     そしてダンスの部楽しそう!ってなる陽の者コンビかわいい 確かにこいつらならめっちゃ楽しく踊りそう

  • 美弦のハノンの練習を見守る奏
     これ時々出てくるけど監視者みたい。わたしはこの奏が結構すきです。あのお調子者の美弦に圧をかけられる存在……でも美弦も奏の実力を知ってるから不満を垂れながらも従ってるのいいですよね。美弦が半分寝てるけどそんなに退屈なのか……
     寝言を抜かすなと直接言わずになんとか美弦の演奏のいいところを捻りだそうとする奏の必死さが、やさしさが出ていいですね、今までの流れなら難をいう感じで絶対寝言抜かすなって言ってそう。

  • 奏「うん                         」
     言いたいことがたくさんあるけど言わないのを空白で表現するの良いな……ここのセンスが自分の笑いのツボピンポイントで毎回笑ってます。そんな奏から自分の演奏の良さを引きずり出そうとする美弦の図々しさがまた美弦っぽくていいですね。無理やり褒めてもらおうとする美弦が好きかもしれない。
     とうかゆず&来夢が可愛すぎませんか?????かわいい……

  • 周りが笑顔でニコニコ来夢
      かわいい。周りが喜んでいると楽しいってなるのわかる、わかる……!来夢の笑顔は見ると元気になるとでひたすらに笑顔でいてほしいです。ゆずって褒めて伸ばすタイプなの絶対教えるのに向いてますよね見習いたい……

  • 奏「……場数が違うわいっ」
      このセリフ1巻の奏のセリフの中で一番好きです。色々あって心が折れたりもしたけれど美弦の前では矜持もあるこの奏のセリフが小林奏なんですよね……

 

・一番好きな場面

 1巻の一番好きな場面、奏と美弦が部屋で連弾してから美弦が奏との差を実感するところです。急に現実を見せつけてきた。

 「奏とわたしの差…ひどくない?」

 「…奏ってあのよくわからんハノンとかもずっと地道にやってきたのかな…」

 「積み上げてきた物の密度が全く違う。。。わかってたけどここまで差がつくものなんだな…」

 これマジで自分に刺さるんですが、なんか身近に極めて優秀な人がいるとそういう念に駆られるのですが美弦さんもそういうところあったんですね、いやめっちゃわかりますよ……ここからわたしが好きなのはちゃんと土台の補強に取り掛かるところなんですよね、イラストだとひょうきんな感じがしますけどここすっごい大事なコマだなーと思ってます。美弦が心変わりではないけれど心を新たにするみたいな感じで。わたしももっとがんばろう……

 腱鞘炎になるまで練習してたの本当に心を入れ替えてたんだな感……ええやん美弦やるじゃん……この話見てから音楽界の話を見たらちょっとじーんとしました。好き。

 でもシリアス一辺倒にならず奏からの怒られが発生することにどきどきするところでおっいつもの美弦に戻ってきたなという安心感も出てきて、この奏に怒られないかびくびくしている美弦も好きです。ちゃんとゆずと来夢がフォローしてくれる仲良し感がまたいいですね……ちゃんと奏の言質を取るところまでちゃっかりしてる美弦っぽさも戻ってて安心しました。シリアス美弦も好きだけどやっぱり美弦はこうでないと。

 ここの奏との差に気付いてから音楽界の流れがね、とても好きなんですよね……

 

 

 結論、藤田美弦が好き という感じに落ち着きました。有馬先生の言葉の使い方が好きすぎるのでこれからも美弦をより美弦らしくしてほしいです、これからもとても楽しみにしています……